働き方に関する価値観やライフワークに関する価値観などが多様化したことにより、女性の社会進出が進んでいる。
そんな中、多くの女性が「天職とは何か」という疑問を持つようになった。
またそのような職に就くためにはどうすればよいのだろうかと考える女性も多い。
一般的に天職というと、「自分に合った職業である」という認識がある。
その認識は、確かに間違ってはいない。
しかし、何らかの仕事を行った際に、「これが私がやりたかったことなんだ」という雷に撃たれたような感覚が起こるようなものではない。
実際にはそのような瞬間的なものではなく、日々の仕事の中で徐々に気付いていくものだ。
例えば、何かの商品を提案する営業職に就いているとする。
毎日お客さんに同じような提案を行っており、その日常にウンザリすることもある。
しかしある日本当に困っているお客さんと出会い商品を提案している中で、困っている人に貢献することの重要性に気付く。
そして自分の日々の仕事の中から、天職を見出すのだ。
つまり自分に適した本当の仕事というのは唐突に出会うものではなく、既にあるものの中から気付くものである。
そのため、一般的に憧れを持たれるような、海外を華麗に飛び回るビジネスマンや講演会で多くの人に対しスピーチをするコンサルタントのようなものがそれであるとは限らない。
もちろんそのような職業が自分に合っていることもあるだろうが、例え平凡な営業活動であったとしても、それが自分にとって最高の職業になりうることもあるだろう。